真野先生のいいコメント(医局は権利の集中が起こりすぎていびつ)
非常に的を得たコメントを見つけましたので添付させてもらいます これは非常にすばらしく医局を言い当てていると思います |
医局 |
前回からの続きで、医局との軋轢(?)を書くことになるのですが、その前に医局について言及しておきましょ う。意外に思われるかもしれないが、私は医局を無条件に解体するという論者ではなかったのです。当時、いくつかの著書や論文で、医局のよさと悪さに何回か 言及しました。そのために、数年前には何回かMediaの インタビューを受けたこともあります。 |
医師の配置 |
経済学的には医師は資源になります(極めて貴重な資源であるが)。そしてその資源配分の仕組みには大きく分けて、市場を使う方法と組織を使う方法があるのです。簡単にいえば、医局は組織であり、マッチングは市場を使った方法といえる。 と りあえず医局への改革方法としては、おのおのの医局の目的・構成員、診療や研究の状況、資金の流れを公表することでしょう。これには強制力を伴わないとい う意味で、医局の主体性を元に、できれば第三者機関がまとめを行うことが望ましいと考えます。最近、東海大学医学部で、医局の機能を研究、診療、教育、人 事に分離した。権力の源泉はこのうち人事にあるということで、人事機能を医局から分離したのです。このような医局廃止の動きもいくつかの大学で見られるよ うになってきました。 |
医局を離れる |
筆者がこういったことを書いたりしたのはすでに、日本に帰国してからのことで、医局問題がすこしづつ表れてきた時期でした。さて、わたしが米国から戻るときはどうだったのでしょうか
医局の機能が充実していたころの話です。医局側としては、すこし田舎の病院に勤めて欲しいという意図があったようです。いくつかの選択肢を示されました。 しかし、当然、企業に就職するとい選択肢はなかったわけです。そこで、わたしは一時医局を離れることになりました。