医療を考える時期が来た

人口減少 老人増加 医師不足 財源削減などの状況でどう患者さんのため 医師のため 国のためにいい制度が作れるのでしょうか? KEY WORD 医療 改革 保険 医局 大学院 専門病院 学位 患者 医師 財政 奴隷 医局 無給 要求 診療報酬

土曜日, 1月 20, 2007

33 われわれは サービス業?

最近 自分で外来をしていて 研修医のときと異なることに気づきました  これもありふれたころですが

1?医者はすべてを快適な状況に治せると思っている人がおおい
2?人間治ることはないということがわかっていない人がおおい
3?医者は儲けていると勘違いしている人が多い
4?病院をコンビに感覚で使う人が多い
5?情報が過多で自分の都合の悪い情報を信じようとしない人がおおい
6-医療は無料だと思っている方がおおい




1、2?人間は絶えず変化を続けており それが精神的肉体的によい方向であればいいですが 望ましくない方向に変化をして その存在が気になれば病気疾患といわれる状態になります

これはもちろん患者さんが悪いわけではないですが  身長や体重の変化も個性があるように疾患も個人によって程度 種類が異なり そのような患者さんが病院に来るわけですが 医者はすべてを治すべきであり 治せないとか 現状維持しかできないことはヤブであるといったことを叫ばれる方もいらっしゃいます  しかし  体の仕組みとその正常範囲からの逸脱である疾患についてはわかっていないことも多く 一度傷ついたものは元に近い状況に持っていくことはできても  絶対に元の状態に戻すことはできないのです  そもそも元に戻すというのは その基準が存在しなくてはなりませんが  最初に言いましたように人間というのは絶えず変化しているものなので  BESTの状態のことをおっしゃっているとはわかるのですがそれは難しいというものです  もちろん 不注意で起こる不幸は避けるべきでありますが  最善を尽くしてもできない限界というのをわかってもらいたいですね

3?これはこのブログをしっかり読んでください

4?仕事が忙しいとかいうことで救急患者さんでない方が仕事帰りに救急外来にこられることが本当に増えてきました  これについてはいろいろ言いたいですが皆さんも経験されていることだと思いますのでコメントはいたしません

5? これも皆さんお分かりでしょう  自分の症状について都合のいい  解釈をして われわれの話をはじめから聞こうとしない 患者さんが増え  患者さんが治療方針を決めて それ以外のことをしようとするとかなり不振がられるということが非常に増えてきました

6?これはこのブログを読んでください

7?やはり私がMBAにいって最低限の経営知識を持とうと思ったきっかけですが

大きな病院の経営スタッフに見られるのですが 経営センスにかけた方がおおいということです

あーもっと言いたいですが  皆さんもあればこめんとくださいね

2 Comments:

Anonymous 匿名 said...

 昨今多くの人たちが物事を白か黒か絶対的な判断しかできなくなってきているようですね。物事は相対的で時によっては白でもあり黒でもあるというのが真理だと思うのですが‥。
 簡単な誰でも再現できる客観的な治療・検査が確立されていくにつれ、マニュアル化され考えなくても治療・検査できるようになっていきます。確かにそれで患者の寿命は伸び、個人的な主観に基づく偏ったものが排除されていき医療の発展につながっています。しかし簡単になってきたが故に、ミスが許されなくなっていきさらに患者の要求度も上がる。ミスが減るのは良い事と思いますが怖い側面もありますね。患者が絶対的な治療・検査を要求するようになっている背景には、医療の発達はすなわち衰退であるという矛盾した概念があります。発達、それは衰退という矛盾した側面を同時に内包しています。現在この怖い側面が徐々に顕在化し、産婦人科崩壊の一要因である安全にお産ができるのが当たり前的な絶対的思考が蔓延し、医療崩壊につながっていることに多くの人は無頓着ですね。過度な要求はまわりまわって自分たちの首を絞めることに気づかない人が多すぎます。

1月 22, 2007 6:25 午後  
Anonymous 匿名 said...

そのとおりですね  域値が上がってきていますね  昔読んだ面白い本に  現在の人と言うのは昔の人から見たら楽園に住んでいると  たとえば寒い冬にコタツに入ってアイスを食べたり  暑い夏にクーラーいれて鍋を食べたり  携帯や 自動車や  昔の人から見たらすべて夢のような世界がお金のない子供でも現実に体験できているわけです。 同じように医療に関しても昔の人が今では考えられないことが治療できている もちろんそこに甘んじてはいけませんが  もっと その背景やいろんな努力の下に  かつ工業製品とは違い  評価に何年もの時間がかかることをわかってほしいですね 

1月 27, 2007 8:22 午前  

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